羊社長です。このサイトの看板に「経理もClaude Codeへ」と書きました。その説明から始めます。
先に立場をはっきりさせておきます。私はエンジニアではありません。プログラムは書けませんし、書こうと思ったこともありません。小さな会社を経営しているだけの人間です。
その私が、いま会社の経理をClaude Codeで回しています。決算も申告も、税理士を付けずに自分で出しています。
ChatGPTとの違いは、ひとことで言えます
| 何をするか | |
|---|---|
| ChatGPT | 文章や画像を返してくれる |
| Claude Code | 自分のパソコンの中で、実際に手を動かす |
これが全部です。
ChatGPTに「この請求書をExcelにまとめて」と頼むと、「こうすればできますよ」という説明か、貼り付け用のテキストが返ってきます。そこから先は自分でやります。
Claude Codeに同じことを頼むと、そのフォルダのPDFを実際に開いて、読んで、Excelのファイルを作って、保存するところまでやります。
「やり方を教えてくれる」のではなく「やってくれる」という違いです。
説明を読んで自分で実行するのと、終わった結果だけ受け取るのとでは、かかる時間がまるで違います。
具体的に、何をさせているか
いま私が実際に任せているものを、そのまま並べます。どれも会社の実務です。
- 会計ソフトの仕訳を全件チェックする(1,000万円規模の二重計上を見つけたこともあります)
- クレジットカード5社の利用明細を毎月取ってきて、仕訳の下書きまで作る
- 紙のレシートを読み取って、勘定科目を当てて、会計ソフトに入る形にする
- 給与計算の検算(実際に、支給前に過払いを見つけて止めたことがあります)
- 社内で使う業務用のアプリを作る
- このブログ(34本の記事も、実測データの集計も、投稿作業も)
最後のは冗談ではありません。マリオットアメックスの実効還元率が2.36%だった話も、年会費が合計188,100円だった話も、カード明細を全部集計して出した数字です。手で数えていたら、1本も書けていません。
私が手を出さなかった理由は、名前でした
正直に書きます。この道具の存在は、前から知っていました。それでも触らなかったのは、名前のせいです。
Code = プログラムの「コード」です。ソフトを作るときに書く、あの暗号みたいな文字列のこと。
つまり名前をそのまま読むと「クロードのコード」。エンジニアが使う道具にしか見えません。
だから私は、名前を見た時点で「これは自分には関係ないものだ」と判断して、素通りしていました。プログラムを書く予定は一生ないので、当然の判断だと思っていました。
それが勘違いでした。
やっていることは「パソコンの中で作業する」です。プログラムを書くのは、その用途のひとつでしかありません。名前がたまたまそこから付いただけで、経理にも、書類づくりにも、調べものにも使えます。
私が打ち込んでいるのは、こういう日本語です。
「先月のカード明細を全部取ってきて、仕訳の下書きを作って」 「この給与計算、先月と比べておかしいところがないか見て」 「この記事の数字、実際のカード明細と合っているか確認して」
プログラムの知識は、1行も要りませんでした。必要だったのは「何をしてほしいか、日本語で説明できること」だけです。
経営者は、毎日それをやっています。人に仕事を頼むのと同じです。
何が変わったか
| 前 | いま |
|---|---|
| カード明細を見ながら、手で仕訳を作る | 下書きができた状態から、確認だけする |
| 数字が合わないとき、どこが違うか探す | 全件突き合わせて、違う行だけ出てくる |
| 「たぶんこのくらい」で判断する | 実数で判断する |
三番目が、いちばん大きい変化でした。
このブログで私が書いている数字は、全部これです。「還元率3%のはず」ではなく「実際に入ったポイントを割ったら2.36%だった」。調べるコストが下がると、判断の質が変わります。
もちろん、いいことばかりではありません
ここは正直に書きます。
- 間違えます。それも、自信たっぷりに間違えます。確認するのは自分の仕事です
- お金がかかります。私は月に数万円払っています
- 触らせてはいけないものがあります。お客様の情報、従業員の情報、外部サービスの管理画面。ここは線を引かないと事故になります
- 向いていない人がいます。これは別の記事にまとめます
金額の話はカード明細をそのまま出して次の記事に書きます。できること・できないことの線引きは、その次に書きます。
まとめ
- ChatGPTは文章を返す。Claude Codeは自分のパソコンの中で手を動かす。これが違いのすべてです
- 私はエンジニアではありません。プログラムは1行も書いていません
- 打ち込んでいるのは普通の日本語。「人に仕事を頼む」のと同じです
- 会計ソフトの仕訳チェック、カード明細の取得、レシートの読み取り、給与の検算、そしてこのブログを任せています
- 一番変わったのは「実数で判断できるようになった」こと
- ただし間違えるし、お金がかかるし、触らせてはいけないものもあります
羊社長は、「Code」という3文字だけで、自分には関係ないと決めつけていました。実際にやっているのは、日本語で頼むことだけです。
この記事は2026年9月時点の、私自身の使い方です。サービスの仕様や料金は変わります。また、扱う情報の種類によっては、外部のAIサービスに渡してはいけないものがあります(お客様や従業員の個人情報など)。ご自身の事業で使う前に、何を触らせて何を触らせないかを必ず決めてください。



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