羊社長です。前の記事で、業務アプリの外注に300万円払った話を書きました。
今日は、その続きです。どうやって切り替えたかの話をします。
きっかけは、空港のベンチでした
仕事とはまったく関係ないところで知りました。
どこかの空港で、搭乗15分前。ラウンジを出て、搭乗口のベンチに座っていました。あと少しで乗るという中途半端な時間です。
手持ち無沙汰でYouTubeを開いたら、たまたまClaude Codeの動画が流れてきました。
そのときは「へえ」くらいでした。でも飛行機の中で気になって、帰ってから調べました。
3日後には導入していました。
なぜ3日で決められたか
いま振り返ると、判断が早すぎます。ただ、すぐ動けた理由がはっきりあります。
試してみたとき、最初から普通に使えました。
「こういう画面が欲しい」だけでなく、「この情報はこっちにぶら下がる」「これとこれは同じものを見ている」まで最初に言える。そうすると、一発でかなり近いものが出てきます。
道具が良くても、伝え方を知らなければ同じ結果になります。
人に頼んで「思っていたのと違うものが出てきた」経験がある方は、その経験自体が財産です。何が伝わっていなかったかを覚えているからです。
🔴 決め手は「何度でも言えること」でした
使ってみて、一番大きかったのはこれです。
| 直したいところが出たとき | |
|---|---|
| 人に頼む | 連絡して、説明して、見積もりを待って、また待つ 回数を重ねると、気を遣う |
| 自分でやる | その場で言う。何度でも |
これは相手の問題ではありません
誤解のないように書きます。嫌な顔をされたことはありません。言われたこともありません。
それでも、こちらが気を遣います。
お金を払っていても——いや、払っているからこそかもしれません。細かい修正を何度もお願いするのは、こちらの気が重くなります。
- 「またですか」と思われていないか
- こんな小さいことで連絡していいのか
- 前に言ったことを「やっぱり戻して」と言うのは、さすがに
そして、言うのをやめます。
言うのをやめた修正が、そのまま形になって残ります。
できあがったものが物足りなかったのは、技術の問題ではありませんでした。私が途中で言うのをやめた回数ぶん、物足りなくなっていたのです。
いまは、どうでもいい直しでも言います
- 「このボタン、もう少し右」
- 「この並び順、逆にして」
- 「さっきの方が良かった。戻して」
- 「やっぱり最初の案で」
1日に何十回でも言います。気を遣う相手がいないからです。
この「やっぱり戻して」が言えるかどうかが、できあがるものの質を決めていました。
作る力の差ではありません。言えなかった回数の差です。
それでも、人に頼むのをやめたわけではありません
公平に書きます。
| 人に頼むべきもの | 理由 |
|---|---|
| 止まったら仕事が止まるもの | 責任を持って直してくれる人が要る |
| 法律や制度に追随するもの | 自分で追いかけ続けるのは無理 |
| 専門の判断が要るもの | そもそも自分に知識がない |
| 交渉ごと | 人にしかできません |
私も会計ソフトと給与ソフトは買っていますし、手数料の交渉は自分で人と話しました。
変えたのは「細かく何度も直したいもの」だけです。そこだけが、気を遣って止まっていた部分でした。
同じ立場の方へ
- 外注して「違うものが出てきた」経験は、財産です。何が伝わらなかったかを覚えているので、次に効きます
- 「言うのをやめた修正」がいくつあるか、数えてみてください。それがそのまま、物足りなさの正体です
- 全部を自分でやる必要はありません。細かく何度も直したい部分だけで十分です
- いきなり本番から始めないでください。小さいものから試した方が、結局早いです
まとめ
- きっかけは空港のベンチ。搭乗15分前に見たYouTubeでした。3日後に導入
- すぐ使えたのは、300万円で伝え方を学んでいたからです
- 🔴 決め手は「何度でも言えること」
- 嫌な顔をされたことはありません。それでも、こちらが気を遣います。これは構造の問題です
- 🔴 言うのをやめた修正が、そのまま「しょぼい作り」として残っていました
- 「やっぱり戻して」が言えるかどうかが、質を決めます。作る力の差ではなく、言えなかった回数の差です
- それでも止まったら困るもの・法律に追随するもの・交渉は、人に頼みます
羊社長が変えたのは、技術ではなく「気を遣う相手がいなくなったこと」でした。
この記事は私自身の経験です。特定の個人や会社について述べたものではありません。外部への発注がうまくいくかどうかは、発注側の準備や相性など多くの要因で変わります。また、自社で作る場合は保守・障害対応・情報セキュリティがすべて自社の責任になります。導入の判断はご自身の責任でお願いします。



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