羊社長です。いま社内の業務アプリを自分で作っている話を書きました。
今日はその前の話です。あまり格好のいい話ではありません。
外部のプログラマーに頼んでいました
金額から書きます。300万円ほど使いました。
できあがったものについても、正直に書きます。しょぼい作りでした。
- 他社に売れるような品質ではない
- 見た目も、動きも、物足りない
- 直したいところが出るたびに、費用と時間がかかる
そのとき私は、「まあ、仕方ないかな」と思いました。
他社に売れるものではないけれど、自社内で使えるならそれでいい。そう割り切りました。
相手が悪いとは、思っていません
これは今でもそう思っています。
払った金額で作れるものには限りがあります。そして何より——私が「何を作りたいか」をうまく説明できていませんでした。
できあがったものは、私が伝えた内容どおりだったのだと思います。
「思っていたものと違う」と言うのは簡単です。でも思っていたものを、正確に言葉にできていたかと問われると、できていませんでした。
🔴 ただ、1つだけ大きな収穫がありました
ここが本題です。
あの300万円は、「伝え方」の授業料でした。
「説明する」だけなら、誰でもできます
作りたいものを説明するのは、そんなに難しくありません。
- 言葉で「こういう画面が欲しい」と言う
- 他のアプリの画面を撮って「こんな感じ」と貼る
- 紙に描いて見せる
ここまでは、大体の人ができます。私もできていました。そして、できていたからこそ「伝わったつもり」になっていました。
難しいのは、この2つでした
- 階層の考え方
何が上で、何がその下にぶら下がるのか - データのつながり方
この画面の情報と、あの画面の情報が、どう結びついているのか
この2つを説明できないと、見た目だけ似ていて中身が使えないものができます。
たとえば「一覧画面があって、押すと詳細が出る」と言うのは簡単です。
でも「その詳細を直したら、一覧にも反映されるのか」「別の画面にも同じ情報が出ているが、それは同じものなのか、コピーなのか」——ここまで言わないと、決まりません。
そして、言わなかったところは、勝手に決められます。悪意ではなく、決めないと作れないからです。
どうやって学んだか
本を読んで覚えたわけではありません。やりとりの往復の中で、体で覚えました。
「こう伝えたら、こう作られた」 「この言い方だと、ここが抜ける」 「先にこれを決めておかないと、後で全部やり直しになる」
違うものが出てきて、直してもらって、また違って。この繰り返しの中でしか身につきませんでした。
だから、300万円は高い授業料だったと思っています。失敗ではなく、授業料です。
発注する前に、これだけ用意してください
いま外注を考えている方に、一番伝えたいことです。
- 何が何にぶら下がるかを、紙に書く
一番上は何か。その下に何が並ぶか。さらにその下は - どの情報とどの情報が「同じもの」かを書く
2つの画面に同じ名前が出るなら、それは同じデータなのか、別々なのか - 「入っていないことに気づく方法」も決める
入力する画面だけ作っても、入れ忘れは必ず起きます
この3つを渡せるかどうかで、出てくるものが変わります。見た目の希望は、そのあとで構いません。
3番目は、後から気づいたことです。仕訳の二重計上で学んだことと、まったく同じでした。入れる仕組みだけ作っても、運用は回りません。
そして、これが効いてきます
この「伝え方」を身につけていたおかげで、後になって大きく効きました。
その話は次の記事に書きます。
まとめ
- 業務アプリの外注に300万円ほど使いました。できたものはしょぼい作りでした
- 相手が悪いとは思っていません。私の説明が足りませんでした
- 🔴 あの300万円は「伝え方」の授業料でした
- 言葉と画像で説明するのは誰でもできる。難しいのは「階層」と「データのつながり」
- 言わなかったところは、勝手に決められます。悪意ではなく、決めないと作れないからです
- 発注する前に用意すべきは①階層 ②同じ情報かどうか ③入れ忘れに気づく方法。見た目より先です
羊社長は、300万円を失敗だと思っていました。いまは、いちばん高い授業料だったと思っています。
この記事は私自身の経験です。外部への発注がうまくいくかどうかは、発注側の準備、要件の明確さ、相手との相性など多くの要因で変わります。特定の個人や会社について述べたものではありません。金額は私の場合のもので、一般的な相場を示すものではありません。



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