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Claude Codeの検算で、給与の過払いを支給前に止めました。20万円以上ありました

給与計算の検算で、支給前に過払いを止めました。20万円以上ありました Claude Codeで回す

羊社長です。Claude Codeで経理を回している話の、具体例その4です。

今回は、間違えたら取り返しがつかない領域の話です。

▶︎ 動画でも話しています:ひとり社長の経理を月イチで回す手順

5分で全部話しています。音だけでも分かります。

給与計算は、他のミスと質が違います

仕訳を間違えても、決算の前に直せば済みます。給与は違います。

  • 相手がいます。本人の生活がかかっています
  • 振り込んだら戻せません。多く払えば「返してください」と言うことになります
  • 少なく払えば、信用を失います。一度で済まないこともあります
  • 社会保険料と源泉所得税が連動します。1か所ずれると、ぜんぶずれます

だから、ここだけは自動化していません。私がやっているのは「検算」です。

実際に止めた話

ある月、給与ソフトに勤怠データを取り込んだあと、いつものように検算をかけました。

2人ぶん、金額がおかしいと出ました。

ずれていた額
Aさん 218,950円
Bさん 63,438円

合計で28万円以上。どちらも「多く払う」方向でした。

気づいたのは振り込む前です。そのまま出していたら、本人に返してもらうお願いをすることになっていました。

原因は、ソフトの挙動でした

欠勤があった月の話です。

何が起きていたか

欠勤控除は「1日あたりの金額 × 休んだ日数」で引くはずです。

ところが、勤怠データを取り込んだあと、日数にかかわらず「1日ぶん」しか引かれていませんでした。

つまり、何日休んでも1日ぶんの控除。その差額が、そのまま過払いになります。

同じことが通勤費でも起きます。日額で決めている人の通勤費が、日数ぶんではなく1日ぶんで入ってしまう。

画面を見ているだけでは気づきません。金額が入っているので、正常に見えます。

※【広告】 私が使っているのは 弥生給与 Next です。この挙動は製品やバージョンによって異なります。

検算でやっていること

難しいことはしていません。「あるべき数字」と「ソフトに入っている数字」を突き合わせるだけです。

見ているもの 確かめ方
欠勤控除 日額 × 休んだ日数 と一致するか
通勤費 日額の人は 日額 × 出勤日数。定期代の人は月額どおりか
残業時間と単価 勤怠の実績と合っているか
手当 毎月決まっている人の額が、先月と同じか
先月との差 全項目を並べて、大きく動いた人を出す

最後の「先月との差」が、一番よく効きます。

給与は、普通は前の月と大きく変わりません。変わっているなら理由があるはずで、理由が説明できないものが異常です。

⛔ 決めているルール

  1. 検算で1件でもおかしいものが出たら、明細を出さない。全部解決してから
  2. 手で入れる項目は、毎月同じ場所にメモしておく。「今月だけの手当」を忘れるのが一番多い
  3. ソフトを触る前に、必ず控えを取る。「更新を反映」で全員ゼロになったことがあります
  4. 明細を配ったあとに金額を直したら、必ず出し直す。古い明細が残ると、本人から問い合わせが来ます

3番目は実際にやりました。ボタンを1つ押しただけで、全員の設定が初期化されました。控えがあったので戻せましたが、なければ一からやり直しです。

自動化していないこと

はっきり書いておきます。

給与で自動化していないもの

  • 振込の実行 — 絶対にやらせません
  • 明細の配布 — 自分で確認してから
  • 金額の修正 — 提案は受けますが、直すのは自分

やらせているのは「おかしいところを見つけること」だけです。

お金が動く操作はやらせないと決めているので、ここは例外なしです。

検算は、人がやってもいい。ただ続きません

これを人がやろうとすると、こうなります。

  • 全員ぶん、全項目、先月と比べる
  • 毎月やる
  • 給与を締めてから振込日までの、短い期間にやる

できなくはありません。でも、忙しい月に飛ばします。そして飛ばした月に限って、何か起きます。

「毎月必ずやる」が成立するなら、それだけで価値があります。

まとめ

  • 給与計算の検算で、2人ぶん・合計28万円以上の過払いを、支給前に止めました
  • 原因は欠勤控除が「1日ぶん」しか引かれていなかったこと。通勤費でも同じことが起きます
  • 🔴 画面では気づきません。金額が入っているので正常に見えます
  • 一番効く確認は「先月との差」。理由が説明できない変化が異常です
  • ⛔ 振込・明細配布・金額修正は自動化していません。やらせているのは「見つけること」だけ
  • 検算で1件でもおかしいものが出たら、明細を出さないと決めています
  • 給与ソフトを触る前に、必ず控えを取る。ボタン1つで全員初期化されたことがあります

羊社長は、給与だけは「速くする」より「止められる」方を選びました。

この記事は2026年時点の、私自身に実際に起きたことです。給与ソフトの挙動は製品やバージョンによって異なります。欠勤控除・通勤費・割増賃金の計算方法は、就業規則や労使協定、雇用形態によって変わります。実際の計算方法は、社会保険労務士または所轄の労働基準監督署にご確認ください。

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