羊社長です。Claude Codeに自分のChromeを使わせている話を書きました。そこで必ず聞かれるのが、「パスワードはどうしているのか」です。
教えていません。それでもログインはできます。
なぜ教えたくないのか
チャット欄にパスワードを打つと、そのやりとりに残ります。
消せばいい、という話ではありません。一度どこかに送ったものは、送ったという事実が消えません。私は会社の口座も、カードも、申告も触っています。そこに繋がるものを、履歴に残したくありませんでした。
かといって、毎回自分で打つのでは自動化になりません。月末に何十回もログインする作業を減らしたくて始めたのに、ログインのたびに手が止まります。
やったこと:パスワードを出す側を、自分で作りました
市販のパスワード管理サービスを使えば済む話です。私は自分で作りました。理由は後で書きます。
仕組みは単純です。
① ログイン画面を開く ② 画面に「この画面のパスワードはこれです」という候補が出る ③ その候補を押すと、IDとパスワードが入る ④ ログインのボタンを押す
Claude Codeがやっているのは、③と④の「押す」だけです。中身が何なのかは知りません。
パスワードは、画面の中だけで完結しています。私とAIのやりとりには、一度も出てきません。
AIがやっているのは「人が押すボタンを、代わりに押す」こと。人が自分の手でやっているのと、同じ経路です。
今日だけで、これだけ使いました
この記事を書いている日、実際に使った先です。
・アフィリエイトの管理画面 3社 ・このブログの管理画面(途中でログインが切れたので入り直し)
全部「🔑のボタンを押すだけ」で済んでいます。私はパスワードを一度も打っていませんし、見てもいません。
これが、作って一番よかったところです:二段階認証も止まりません
ここは正直に書くと、私も最初は「ここで手が止まる」と思っていました。止まりませんでした。
iPhoneに届くSMSは、Macの「メッセージ」にも同じものが届きます。Apple純正のアプリです。同じApple IDで繋がっていれば、自分のパソコンの中に、自分宛てのコードがあるということです。
Claude Codeは、そこを読んで入力できます。私がスマホを取り出す必要がありません。
これは自分の端末に届いた、自分宛てのコードを、自分で読んでいるだけです。
届くのは自分のiPhoneと紐づいた自分のMacだけで、他人宛てのものは、そもそも届きません。パソコンの中にある自分のメッセージを、自分で開いているのと同じことです。
ここまで来て、ようやく「ログインが手で止まらない」状態になりました。パスワードだけ自動で入っても、次の画面でコードを求められたら、結局そこで座っていることになります。
この話はこれだけで長くなるので、別の記事に書きます。
なぜ自分で作ったのか
正直に書きます。市販のものを使っていれば、作る必要はありませんでした。
作った理由は3つです。
| ① 自分の手元に置きたかった | 会社の口座やカードに繋がるものを、よそに預けたくなかった |
| ② 自分の使い方に合わせたかった | パソコンとスマホの両方で、同じように使いたかった |
| ③ 作れるようになっていた | 作れるなら、買う前に作ってみようと思いました |
| ④ 月額がかからなくなる | 市販のものは、使い続けるかぎり毎月払います。自分で作れば、そこがゼロになります |
| ⑤ 市販ではできないことができる | これが一番大きかったです(下に書きます) |
⑤について:買ったものは、作った人の使い方に合わせることになります
市販のものに不満があった、という話ではありません。自分の使い方に合わせて作り変えられるのが効きました。
・小窓で前面に出しておける (別の画面を操作しながら、パスワードだけ手元に残せる) ・よく開くものを、自分で上に持ってこられる
どちらも大したことではありません。でも毎日何度も触るものなので、ここが自分に合っているかどうかで、使う気になるかが変わります。
⚠️ そのかわり、不利なところもあります
① 壊れたら、自分で直すしかありません
今日まさに起きました。
Chromeのバージョンが上がって、これまでの方法では読み込めなくなっていました。朝、ログインしようとして候補が出ず、原因を探すところから始まりました。
市販のサービスなら、向こうが直してくれます。自作は、自分で気づいて自分で直します。
② 自分で作ったものの安全性は、自分の責任です
ここは正直に書いておきます。専門の会社が作ったものと、自分が作ったものを、同じ水準だと思ってはいけません。
私は自分の手元に置くことを選びましたが、これが誰にとっても正解だとは思っていません。市販のものを使う方が安全な場合は、普通にあります。
作らなくても、これだけは決めてください
自作するかどうかは別として、Claude Codeのような道具を使うなら、ここは先に決めた方がいいです。
| 決めること | 私の場合 |
|---|---|
| パスワードをやりとりに書くか | 書かない |
| ログインはどうするか | 画面の中で完結させる |
| 二段階認証は | 自分のMacに届いた自分宛てのコードを読む。それ以外は触らない |
| 何を触らせないか | 取り消せない操作は触らせない |
この4つを先に決めておくだけで、かなり事故が減ります。決めずに始めると、便利さに引っ張られて、だんだん線が動きます。
まとめ
- 🔴 AIにパスワードは教えていません。それでもログインはできています
- チャット欄に打つとやりとりに残ります。会社の口座やカードに繋がるものは、残したくありませんでした
- AIがやっているのは「人が押すボタンを代わりに押す」だけです。中身は知りません
- 管理する側は自分で作りました。手元に置きたかった/作れるようになっていた/月額がかからなくなる/市販ではできないことができる(小窓で出す・よく使うものを上に持ってくる)
- ⚠️ 🔴 壊れたら自分で直すしかありません。今日まさに、Chromeの更新で動かなくなりました
- ⚠️ 自作の安全性は自分の責任です。市販のものを使う方が安全な場合は普通にあります
- 🔴 二段階認証も止まりませんでした。iPhoneのSMSはMacの「メッセージ」にも届きます。自分の端末に届いた、自分宛てのコードを、自分で読んでいるだけです
羊社長が守っているのは、たった1つです。便利にするために、見せてはいけないものを見せない。
この記事は2026年10月時点の、私自身のやり方です。パスワードや認証情報の管理方法は、事業の性質や扱う情報によって求められる水準が異なります。自作の管理ツールを使う場合、その安全性と運用の責任はすべて自分にあります。導入の判断はご自身の責任でお願いします。



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