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立替経費のクレジットカード仕訳。同じ支払いを2回計上した失敗

法人カードと経費

羊社長です。今日は、自分の失敗の話をします。

会社の経費を自分のカードで立て替えると、会計処理が変わります。ここでつまずくと、数字が合わなくなります。

私は同じ支払いを2回計上しました。 その話も含めて書きます。

▶︎ 動画でも話しています:法人カードの選び方。1枚ずつ数えたら

年会費18万8,100円の中身を1枚ずつ出しています。

毎月の仕訳は、こうなります

請求書カード払いを使うと、1件の支払いが2行になります。

借方  地代家賃・法定福利費・未払金 など(請求額)
借方  支払手数料(手数料ぶん・課税仕入10%)
貸方  役員借入金(請求額+手数料の合計)

ポイントは3つです。

項目 どうするか なぜ
手数料 支払手数料で独立させる 費用に混ぜると、いくら払っているか分からなくなります
手数料の税区分 課税仕入10% ここを間違えると仕入控除が取れません
貸方 役員借入金 個人カードで立て替えているため

法人カードで払っているなら、貸方は未払金になります。個人カードか法人カードかで、ここが変わります。その違いはこちらの記事に書きました。

⛔ 私がやった失敗:二重計上

実際に起きたことです

請求書を受け取ったときに未払金を立てて、カードで決済したときにまた費用として計上しました。

結果、同じ支払いが2回、帳簿に載りました。

なぜこうなるのか。流れを分解すると分かります。

① 請求書が届く        → 費用 / 未払金     …ここで1回計上
② 請求書カード払いで決済  → ここで「また費用」にしてしまう  ← ❌
③ カードの引き落とし     → さらに何か立てる    ← ❌❌

計上するのは1回だけです。 残りは「未払金が消える」だけの動きになります。

正しい流れ

いつ 仕訳
① 請求書が届いたとき 借方 費用 / 貸方 未払金 ←ここで費用計上
② カード払いで決済したとき 借方 未払金+支払手数料 / 貸方 役員借入金
③ カードが引き落とされたとき 何もしません(個人の口座から出るだけ)
④ 会社が社長に返済したとき 借方 役員借入金 / 貸方 普通預金

③で何かしたくなりますが、何もしないのが正解です。 引き落とされるのは社長個人の口座なので、会社の帳簿は動きません。

もうひとつ。適格請求書が出るか確認してください

ここを見落とすと、計算が狂います

手数料の適格請求書(インボイス)が出ないサービスだと、消費税の仕入控除が取れません。

年1,080万円を2.5%で通すと、手数料は27万円。そのうち消費税は24,545円です。

ここが取れないと、実質負担の計算が2万円以上ずれます。

契約前に確認してください。私が使っているINVOYは適格請求書が出ます。

返済にも補助科目を付けてください

ここは、後から効いてくるところです。

役員借入金は、カードごとに補助科目を分けておくと後が楽です。分けていないと、こうなります。

  • どのカードの立替がいくら残っているか分からない
  • 返済したときに、何の返済なのか追えない
  • 決算で残高を見たとき、実態と合っているか確認できない

分けずに進めると、帳簿上の残高と実態がずれます。 損益には影響しませんが、残高を見ても合っているのか分からなくなります。

あとから直すのは面倒なので、最初から分けておいてください。

チェックリスト

確認すること
□ 手数料を支払手数料で独立させているか
□ 手数料の税区分が課税仕入10%になっているか
□ 適格請求書が出るサービスか
□ 費用計上が1回だけになっているか(二重計上していないか)
□ カードの引き落とし日に何も計上していないか
□ 役員借入金にカードごとの補助科目を付けているか
□ 役員借入金の残高を決算のたびに確認しているか

※【広告】立替の仕訳は、クラウド会計(クラウド型会計ソフト マネーフォワード クラウド会計)でも補助科目の設計がいります。

まとめ

  • 請求書カード払いは1件の支払いが2行になります(費用+支払手数料)
  • 個人カードで立て替えているなら貸方は役員借入金。法人カードなら未払金
  • ⛔ 費用の計上は1回だけ。私は請求時と決済時で2回計上しました
  • カードの引き落とし日には何もしません。出ていくのは個人の口座です
  • 適格請求書が出るかを契約前に確認。出ないと消費税の控除が取れません
  • 役員借入金はカードごとに補助科目を。後から直すのは面倒です

積み上がった役員借入金は、返してもらわないと相続で困ります。そこも忘れないでください。

羊社長は、この一件から「費用を計上するのは1回だけ」と決めました。迷ったときは、未払金が消えるだけの動きかどうかを見ます。それで間違えなくなりました。

この記事は2026年9月時点の、私自身の処理方法です。勘定科目の選び方や税区分は、会社の状況や会計方針によって異なります。実際の仕訳は必ず顧問の税理士にご確認ください。私は税理士ではありません。

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